



製作ではなく創作。
昔からモノを作ることが好きでした。でもプラモデルのような決められた形を目指すものより、説明書もなく自ら自由に表現できるものが好きで、小さい頃はよく粘土で遊んでいました。今考えれば、これが陶芸家へのルーツなのかもしれません。

ろくろを挽く陶芸家で
いたい。
陶芸家=ろくろ。というイメージを持つ方も多いと思いますが、陶作の上で必ずしもろくろは必要ではないため、実際にはろくろを挽かない陶芸家さんも沢山います。でも僕はろくろを挽くことが好きだし、周りの誰よりも多くろくろを挽いてきました。だからこれからも、ろくろを挽く陶芸家でいたいと思います。

飽くなき彩りへの探求心。
一番のこだわりは何かと聞かれれば、色彩だと答えます。陶器の色は単純に釉薬の種類だけで決まる訳ではなく、配合の数や割合、薬の流れ方、そして焼き方などなど、それぞれが複雑に絡み合い、わずかな違いで見え方は大きく変わります。だからこそ研究に研究を重ね続けて彩りを探求する、このスタンスはこれからも変わりません。

窯を開ける瞬間に
惚れて
しまう
ことだってある。
陶作工程の中で最も楽しみなのは窯を開ける瞬間です。陶器は、どんなに頭ではっきりとイメージしていても、実際は焼き上がるまで分からないものなんです。思い通りにいくこともあれば、失敗することもあります。でも中にはイメージしていたものを超える場合もあり、自分で作ったにも関わらず、思わず惚れてしまうことだってあるんです。

世界に向けて発信したい。
陶器を作り続けていく中で、陶芸や日本伝統工芸の奥深さを感じ、僕自身もその素晴らしさに魅了されていきました。言葉だけでは表現できない奥深さや魅力を世界中に知ってもらいたいと強く思っています。それが自分の作品を通じて伝えることができたなら、この上ない幸せです。

岩崎龍二(いわさきりゅうじ)
陶 歴
- 日本伝統工芸展 入選
- 第5回菊池ビエンナーレ 奨励賞受賞
- 日本伝統工芸近畿展 第47回 新人奨励賞 受賞
- 大阪工芸展 第52回 大阪市教育委員会委員長賞 受賞
- 大阪工芸展 第54回 大阪市長賞 受賞
- 大阪工芸展 第59回 大阪市長賞 受賞
- 全関西美術展 入選
- 現在形の陶芸萩大賞展 入選
- 神戸ビエンナーレ 入選